帯にはそう書かれていましたが、読後にこれ恋愛小説?と疑問に思えたりもしました。
あまりにも淡々としすぎていて・・・。
主人公は、柊子(45歳)と美海(15歳)の二人の女性。
二人は親子といったわけでなく、偶然旅先で知り合った仲。
物語は一章ごとに、柊子と美海の視点で語られています。
まず、結婚して8年も経つのに身も心もべったりと依存するほど夫を愛している柊子には驚きました。
自分と比較して・・・ありえません。(笑)
柊子はジャムを煮るのが好きなのですが・・・・
その理由について「とっておけるもの。」と答えています。
「果物はほうっておけば腐るけど、ジャムにすればとっておける。」と。
これに対し、若い美海は、「果物は生のままの方が好き。」と考えます。
このやりとりに、柊子と美海の年齢差ゆえの恋愛に対する考え方の違いが表れてる気がしました。
感情はジャムのように保存が利かないと柊子がわかっているにしても。