「SROⅠ 警視庁広域捜査専任特別調査室」 富樫倫太郎
面白かった~!!一気読み。
日本版クリミナルマインドみたいだった。
警察キャリアとシリアルキラーの対決が臨場感あって引き込まれた。
ただ、シリーズの初めという事もあって前半は少し説明っぽくまどろっこしい印象もあった。
その分、後半の疾走感は最高!
山根率いるSROのメンバーも一癖も二癖もある人物ばかりで、次回作がますます楽しみ。
「SROⅡ 死の天使」 富樫倫太郎
SROシリーズ第2弾。
前作が面白かったので続けて読んだけど・・・やや肩透かし。
面白くないわけではなかったけど、なんていうか地味。
「アカペラ」 山本文緒
2008年に刊行されてすぐに買ったものの、ずっと放置してた単行本。
と、思い込んでたけど、最後まで読んで気付いた。これ再読だわ。
3編の短編が収録されてて、どれも実にリアルで、日常に潜むタブーの香りがした。
「夜の公園」 川上弘美
これも長いこと放置してた単行本。
主人公のリリと友人の春名を軸に描かれた恋愛小説。
リリと春名が、江國さんの小説の登場人物みたいだった。
途中、江國さんの本かと錯覚するくらい。
「心星ひとつ みをつくし料理帖」 高田郁
待望のみをつくしシリーズ第6弾。
今回は、ストーリー的に急展開があり、ますます次回作が待ち遠しくなった。
料理人としての大きな決断もしなければならないのに、それだけでなくもっと根底から悩まされる澪。
嬉しいはずの選択なのに、身を切られるような辛さを味わう澪がかわいそうでいじらしかった。
「いっちばん」 畠中恵
しゃばけシリーズ第7弾。
久しぶりに読んだけど、やっぱり面白かった。
前作のちんぷんかんで若だんなと共に三途の川を渡りかけた冬吉が、再び登場するのも楽しかった。
5編の中では「天狗の使い魔」がよかった。
「枯骨の恋」 岡部えつ
7編からなる短編集。括りは怪談。
表題作がいちばん面白くなかったのが意外。
他の話も怖いというか・・・後味の悪い生臭さが漂う感じだった。
ただ、最終話の「メモリイ」が不思議な中にも後味のよい話だったのが救われた。
「ころころろ」 畠中恵
しゃばけシリーズ第8弾。
今回は、急に若だんなの目が見えなくなったことから端を発し、物語が展開していく連作短編。
表題作も面白かったけど、佐助が夢の世界に入っていく「けじあり」がよかった。
いつも力自慢で強面の佐助の優しさが感じられた。
「天頂より少し下って」 川上弘美
7編からなる短編集。
どれもよかったけど、特に表題作と「夜のドライブ」がよかった。
表題作で主人公が年下の恋人に「ゆるんだあなたが好きだよ。」と言われてたのが印象的。