まぶりなの怠惰な日常

純ちゃん、お誕生日おめでとうございます💕

「I・W・G・PⅥ 灰色のピーターパン」 石田衣良

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 いわずと知れた石田衣良さんの、人気シリーズ「池袋ウェストゲートパーク」の第6弾です。

今回の装丁も、写真の使い方が素敵で気に入りました。
表紙の男の子の表情がとてもいいです。帯のコピーは、作者本人によるもので、いつもながら冴えてます。ちなみに、「灰色くらいが、ちょうどいい・・・ちょっとは汚れて生きてみよう!」です。

一作目を読んだときから、ずっと主人公のマコトのファンです。
こんな男の子、理想ですよね~。肩肘張ってるわけでは、決してないけど、自分の信念に基づいて行動してる。年寄り、子供を泣かせる奴は、許さない。
自分の住んでる街を愛してる。
権力や暴力には、勇気をだして戦うくせに、色恋となるとまるで奥手・・・。

今回は、表題作を含め4つの物語で構成されています。
中でも、ラストの「池袋フェニックス計画」は読み応えたっぷりでした。
この話の中で、マコトは警察上層部、そして癒着してる暴力団をひっくるめて相手にして戦っています。
愛する池袋のために。
いつもながら感心するのは、綿密な計画を練ったわけではなく、偶然の出来事によって事態が好転していくこと。

マコトってついてるよね!(もちろん努力もしてるけど)

このシリーズ、これからも続くといいな。ラストで出来た彼女のことも気になるしね。