まぶりなの怠惰な日常

今年もライブに行けますように!

2010.9月の読書記録

 
 
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              「ジーン・ワルツ」 海堂尊
 
 産婦人科マリアクリニックを舞台に、代理母や問題のある分娩ケースについて書くと共に、
 現代の産婦人科医療の抱える問題についても書かれていて興味深かった。
 お腹に居る間に無脳症と診断され、生まれてすぐに死ぬ運命の我が子をそれでも産みたいと言う妊婦。
 彼女は、我が子に10ヶ月間生きてきた証としてこの世の光を見せてやりたいと言う。
 自分がこの妊婦の立場だったら、こんなに強くなれるかわからない。
 
 
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            「どんぐりのリボン」 田辺聖子
 
 友人の結婚式で、偶然出会った五月と健太。
 田辺さんらしい男女のやりとりが可愛いなぁって読んでたけど・・・ラストに思わぬ事件が起こり・・・
 恋の駆け引きなんてぶっとぶような、強くて優しい人と人の繋がりを感じた。
 
 
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           「パスタマシーンの幽霊」 川上弘美
 
 ひとつひとつの話が10ページ前後の短編集で読みやすいのだけど、短い中にちゃんと川上ワールドが
 広がってて楽しめた。
 コロボックルが普通に家のベランダに登場したりと、川上さんらしく不思議なんだけど日常的な話がよかった。
 
 
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            「空白の叫び 下巻」 貫井徳郎
 
 下巻は、久藤、神原、葛城が少年院から出所した後の話。
 社会復帰を果たせず、結局また集まって悪の道に逸れてしまう3人が切なく虚しかった。
 
 
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        「おとぎ菓子 料理人季蔵捕物控」 和田はつ子
 
 シリーズ第7弾。季蔵の実弟が現れたことにより、武士を捨てた時に縁も切った筈の家族の姿が
 ちらつき切なかった。
 
 
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          「池波正太郎の食まんだら」 佐藤隆
 
 著者は、池波正太郎の書生を10年間勤めた人である。
 身近な人から見た池波像が興味深く面白かった。
 編集者や一般の人には穏やかな印象だった池波正太郎が、実は爆発したら抑えられない程の
 かんしゃく持ちだったとか、酒も好きだが甘いものにも目が無い二刀流だったとか。
 10年間の間に、著者がいかに池波正太郎を師と仰ぎ慕っていたかが文中から伝わってくる。
 美味しい牛肉を食べた時など、「彼岸への宅配便があるなら先生にお送りするのに」なんて
 思うところが微笑ましかった。
 
 
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             「あるキング」 伊坂幸太郎
 
 この話、野球の話でなくてもよかったのでは?というのが読後の第一印象。
 選ばれし者、王となる存在というのはわかるんだけど、やっぱり腑に落ちない。
 伊坂作品の多くは、読み終えても?が残るけど、これもそのひうとつ。
 
 
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 東京バンドワゴンシリーズの第3弾。
 1と2を飛ばして読み出したので、人物相関図を把握するのに一苦労。
 舞台は、東京バンドワゴンという屋号の古本屋兼カフェ。
 そこに住んでる堀田家の家族全員が主役の物語。
 まず、物語の進行役が既に他界してるサチであるのが面白い。
 実体の無い彼女の視点で、堀田家の面々の行動が語られていく。
 事件らしい事件も起こらないのだけど、全員で囲む食卓など一家団欒のシーンを読むだけでも充分楽しめる。
 サチの息子で、60を過ぎてなおフラフラしてる、伝説のロッカー我南人がいい感じで好き。
 
 
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              「ちんぷんかん」 畠中恵
 
 しゃばけシリーズ第6弾。
 去年の暮れに文庫を買って放置してたのをようやく読んだ。
 きょんぎゅー きゅわわわわ・・・といつもながらに賑やかな鳴家始め妖たちと病弱な若だんなのやりとりが
 楽しく愛おしかった。
 最終話の「はるがいくよ」は、桜の花の儚さに病弱な我が身の寿命を若だんなが重ねるいじらしい話。
 
 
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      「マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン」 小路幸也
 
 シリーズ第4弾。
 終戦間もない頃に遡り、サチが堀田家の嫁になった経緯が書かれていた。
 時代は変われど昔から堀田家の中心には愛があるのがいいなぁと思った。
 
 
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              「流星さがし」 柴田よしき
 
 駆け出し弁護士の歌やんこと成瀬歌義が主役の連作短編ミステリー。
 歌やんの恩師である浅間寺龍之介と愛犬サスケのコンビがちらっと登場するのが嬉しかった!
 龍之介主役のミステリーがまた読みたいなぁ。
 
 
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         「今朝の春 みをつくし料理帖」高田郁
 
 新刊がこれほど待ち遠しいのも久しぶり。本屋に行く度チェックしてたみをつくしシリーズ待望の第4弾。
 今回も澪の健気さに心打たれた。
 小松原への身分違いの恋模様に進展はないが、それでもせめて自分の作った料理で、
 愛しい人を健やかに守りたいだなんて。
 読み終えるとまたすぐに新刊が待ち遠しい!
 
 
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          「どこから行っても遠い町」 川上弘美
 
 「長い夜の紅茶」に出てくる時江は、自分のことを平凡で何もないと言う。
 でも、彼女の「だいたいのことは、わたしは、平気」と言い切る強さに私は憧れる。
 
 
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        「TROIS トロワ」 石田衣良 唯川恵 佐藤江梨子
 
 3人が自分の担当する登場人物の視点で、1章ごとに書いていく形態。
 石田さんと唯川さんという文章の達人に挟まれたサトエリの章を読むのが辛かった。
 彼女の文章には違和感を覚えた。
 全体のストーリーも予想通りの展開でラストは飽きてしまった。
 
 
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             「COW HOUSE」 小路幸也
 
 小路さんは、人がたくさん集まる話が得意なんだなと思った。
 東京バンドワゴンシリーズもそうだし、本作も海辺の古い豪邸に、ひょんなことから人が集まって来る話だし。
 
 
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     「シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン」 小路幸也
 
 シリーズ第2弾。未だ1作目は未読。
 今作ラストで、藍子とマードックの結婚、更に堀田家に赤ちゃんが二人も増える。
 だいたいの話はわかってきたけど、早く1作目を読んで話の全貌を繋げたい。