まぶりなの怠惰な日常

今年もライブに行けますように!

4月の読書記録つづき

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 「聖域 調査員・森山環」 明野照葉
 
 この作者の本はこれが初めて。
 
 「女の心理と狂気」を得意とする作家と聞いていたので読んでみたかった。
 
 この作品は、身辺調査を生業にしてる環が主人公。
 
 環の学生時代の後輩から子供を望んでいたはずの妻が妊娠するや堕胎したいと言い出した・・・
 
 その理由を探って欲しいとの依頼を受ける。
 
 殺人が起こるわけでもなく、特に事件性のあるストーリーではないのだが、依頼者の妻の生い立ちを探るうちに
 
 一見普通に見える人間の内側に隠されたタブーに触れる感じに引き込まれた。
 
 
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 「逝年」 石田衣良
 
 大学生娼夫リョウが主人公の「娼年」の続編。
 
 娼夫の話のなので、セックスのシーンが多く書かれているが、衣良さんの書くセックスは
 
 まるでカウンセリングのようだった。
 
 身体を繋ぐことにより心も繋ぐ。
 
 興奮より静寂が伝わる文章。
 
 「人間は探しているものしか見つけない。退屈を探せば退屈を 驚異を探せば驚異を」
 
 という箇所が読後、心に引っかかった。
 
 
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 「これでよろしくて?」 川上弘美
 
 主人公の菜月は30代後半で子供を持たない主婦。
 
 川上さんの小説によく出てくるお人よしで他者に軽んじられるタイプ。(でも私は好きなタイプ)
 
 そんな菜月が、これでよろしくて?同好会といったどうでもいい議題を真剣にかつ肩肘張らず
 
 議論する集まりに参加することになる。
 
 川上版ガールズトークと紹介されてるとおりまさにそんな感じ。
 
 これといって実のある内容でなくても話し合うといった過程に答えは意外と隠されてるんだなぁって思った。
 
 相かわらず川上さんの文章は面白かった。
 
 くすりとさせられる箇所が随所にあり、どす黒い感情になりがちな場面もどこかユーモラスだった。
 
 
 
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 「さえずる舌」 明野照葉
 
 主人公の真幌は、産業カウンセラーでありヒーリングスタジオも経営している。
 
 そのスタジオで、知性・美貌・更に人を惹き付けるカリスマ性まで兼ね備えたパーフェクトな女性、芽衣
 
 スタッフとして働き出すことにより、真幌の身辺の歯車が狂いだす・・・・
 
 この芽衣が、パーフェクトな魅力と裏腹に実はモンスター級のサイコ女史である。
 
 女の心理と狂気を得意とする明野さんだけあって、芽衣の歪んだ心理と邪悪な思考がとてもリアルでした。
 
 狙った獲物を狩るために用意周到に下準備もして周囲の人間を心理的に操作して、自分の持ち駒として
 
 利用する・・・・怖すぎ!!そしてタチ悪すぎ!!