表題作を含む4編からなる短編集です。
☆夜の動物園を舞台にした「動物園のエンジン」
☆表題作の「フィッシュストーリー」
その昔、売れないロックバンドが発表した楽曲
曲の間奏部分に1分間に及ぶ無音部がある。
その無音部が元になり、そこから時を越えて
発展していく善行の連鎖・・・
なるほどとは思ったけど・・・うーん。
ちなみに映画化決定で来春公開予定。
☆「ポテチ」・・・4編中、私はこれが一番好き。
お人よしの空き巣、今村。
彼が仕事中(空き巣中)にも拘らず、そのお人よしぶりから人助けに乗り出す・・・
まず、会話が絶妙で何度も声を上げて笑いました。
今村の母親、地元球団の選手尾崎などが、ストーリーに絡んできて、一見単細胞な今村の
抱える悩みが浮き彫りになってきます。
でも、ラストは本当にスカッとする後味の良さ。
「なるようになるさ」なんて間の抜けたことを思ってしまう1編でした。