まぶりなの怠惰な日常

純ちゃん、お誕生日おめでとうございます💕

#その他文学

「エンド・ゲーム~常野物語~」 恩田陸

これ・・・常野物語ってシリーズものだったんですね。(^^; 何も知らなかったので、本作から読んでしまいました。 これより先に2作もあったなんて・・・ どおりで、ちょっと不親切だな~。もっと設定について説明してくれよ~って思っていたのです。 それ…

「象と耳鳴り」 恩田陸

退職判事、関根多佳雄を主人公にした表題作を含む12編の連作短編推理小説。 まず、1編1編が平均20ページ程で読みやすかったです。 でも、その短い中で本格推理小説がちゃんと成立しています。 どれも面白かったのですが・・・ 特に印象に残ったのは「給水塔…

「フィッシュストーリー」 伊坂幸太郎

表題作を含む4編からなる短編集です。 ☆夜の動物園を舞台にした「動物園のエンジン」 ☆山間の集落に古くから伝わる因習・・・それに絡むミステリー「サクリファイス」 ☆表題作の「フィッシュストーリー」 その昔、売れないロックバンドが発表した楽曲 曲の間…

「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂幸太郎

この本は長編ですが、二年前と現在の出来事が交互に書かれています。 二年前の話の主人公は、私(琴美)、現在の主人公は僕(椎名)。 両方の話に共通して登場する河崎。 一見、過去と現在は何の繋がりもないように見え、 実は、巧妙に繋がっていた・・・ お…

「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂幸太郎

何年も買ったまま放置してたこの本。 いざ読み出すと面白くてあっという間に読み終えました。 4人組の銀行強盗が主役のお話。 何時も冷静沈着。しかも人間嘘発見器の特技を持つ成瀬。 動物大好き!心優しいイマドキの男の子。そしてスリの天才でもある久遠。…

「死神の精度」 伊坂幸太郎

図書館で借りたんですが、この本、とっても人気があったようで 表紙に「この本は予約が殺到しています。必ず期限内にお返しください。」 ってシールが貼られてました。 読後納得!予約殺到するのわかる程、面白かったです。 「ミュージック」を愛する生真面…

「まどろむ夜のUFO」 角田光代

かなり前に買って放置してた本です。 きっとタイトルが気に入って買ったんだろうな・・・ でも、実に後味の悪い不気味な作品でした。 別にホラーとかではないんだけど、登場人物の全てが気味悪くて好きになれません。 主人公の女の子もイマイチ感情移入しに…

「雨と夢のあとに」 柳美里

外国に蝶の撮影旅行に出かけたきり、2週間も音信不通だった父が帰宅。 ひとり留守番をしていたのは12歳の娘の「雨(あめ)」 雨は帰国した父の様子がいつもと違うことに気付く・・・。 読み出してすぐに、雨の父親とマンションの隣の女性が、この世のもので…

「がらくた」 江國香織

?H3>完璧な恋愛小説 帯にはそう書かれていましたが、読後にこれ恋愛小説?と疑問に思えたりもしました。 あまりにも淡々としすぎていて・・・。 主人公は、柊子(45歳)と美海(15歳)の二人の女性。 二人は親子といったわけでなく、偶然旅先で知り合った仲…

「青空の卵」 坂木司

?H3>名探偵はひきこもり 帯のインパクトに惹かれて買いました。 主人公の坂木司(著者と同名!)と、その友人であるひきこもりの鳥井を中心に進むミステリーです。 ミステリーと言っても、出てくる事件は殺人なんて物騒なものではなく、ストーカー、怪しい贈…

「ALONE TOGETHER」 本多孝好

買ってずっと放置してたのをやっと読みました。 主人公の「僕」は、他人の心の波長と自らの波長をシンクロさせることの出来る才能の持ち主。 その力によって、他人の心の奥深く入り込み、凝り固まった感情を解放してやることが出来ます。 でも、それは必ずし…

「映画篇」 金城一紀

金城一紀の書き下ろしの最新作です。 帯には・・・ ?H3>現実よ、物語の力にひれ伏せ。 ?H3>友情、正義、ロマンス、復讐そして笑いと感動 とあります。 タイトルからわかるように映画をモチーフにした物語で、収録されてる5編全てに映画の題名が 付けられてい…

「古道具中野商店」 川上弘美

中野さんが営む古道具屋が舞台の連作短編集です。 店主中野さん曰く、中野商店は古道具屋であって骨董屋ではないそうです。 主人公は、ここでバイトしている女の子のヒトミ。 ヒトミと、同じくバイト仲間のタケオとの淡い恋模様に、変わり者の店主中野さんや…

新潮文庫キャンペーン

買い物ついでに本屋に寄ったら・・・ 「新潮文庫の100冊」フェアが始まってました。これが始まると、毎年夏だな~って思います。 で、対象書籍を2冊買って応募すると、必ずおまけが貰えるキャンペーンも実施中でした。 今年は・・・Yonda?くんのブックカバー…

「猫にかまけて」 町田康

町田さんは、大の猫好きです。 それはそれは、せっちゃんに勝るとも劣らぬ勢いで。 この本では、そんな猫大好きフリスキー(?)な町田さんが、自宅で飼ってる猫たちについて 愛情たっぷりに語っています。 ココア、ゲンゾー、ヘッケ、奈奈・・・ この猫ちゃ…

「テースト・オブ・苦虫 2」 町田康

町田さんの人気エッセイシリーズの第2弾です。 このシリーズ、先日第4弾が出版されたばかりです。 なぜ「2」から読んでいるのか?それは図書館には「2」からしかなかったから。 ちなみに「3」も借りました!(最新刊は貸し出し中~) 町田さんのエッセイ…

「ぬるい眠り」 江國香織

表題作の「ぬるい眠り」を含む九編からなる短編集です。 どの短編も江國さんらしい表現が、いっぱいで一文たりとも読み飛ばせません。 中でも、「とろとろ」という話が私は好きになりました。 「とろとろ」・・・恋人のことを愛しすぎる女の人が主人公の話で…

「I..W.G.P Ⅶ ~Gボーイズ冬戦争~」 石田衣良

衣良さんの大人気シリーズ「池袋ウエストゲートパーク」の第7弾です。 このシリーズは本当に大好きで、本屋で新刊を見つけると即レジ行きです。 今回も振り込め詐欺、恋人商法などの時代に沿った事件を、果物屋の店番兼池袋のトラブルシューター でもあるマ…

「クジラの彼」 有川浩

ronronさんに、教えてもらって読み始めた一冊です。 まず、作者の名は、ありかわ ひろと読み、女性です。 なのに、私の行く本屋では、なぜか男性作家の棚に並べられてます。 余談ですが、この本屋、柴田よしきも男性作家と思ってますから・・・。 さて、内容…

「こどもの一生」 中島らも

らもさんの本を読むのは、久しぶりでした。 ざっと、あらすじ説明・・・ 舞台は、瀬戸内海の小島にあるセラピー施設。 その島を仕事で訪れた社長と部下、そして先に入所していた女2人と男1人の患者の計5人が、 投薬と催眠術を使った治療により、子供時代…

「神菜、頭をよくしてあげよう」 大槻ケンヂ

オーケンのエッセイです。 帯には、「遊び尽くした30代。ロックとのほほん炸裂エッセイ。」と書かれています。 そのコピーどおり、当時30代半ばのオーケンが独身生活を謳歌している様子が、面白おかしく でも時に、(図らずしも)かっこよく語られていま…

「ソウルズ」 田口ランディ

本屋で表紙の色合いが気に入ってジャケ買いしたのですが、当たりでした。 田口ランディは、数冊読んだことがあるぐらいですが、割と好きな作家です。 この本は、あとがきで著者が言ってるように、目に見えない存在が登場したり、ありそうでなさそうな 出来事…

「陰摩羅鬼の瑕」 京極夏彦

「姑獲鳥(うぶめ)の夏」からスタートした京極夏彦の人気妖怪シリーズの第7弾です。 陰摩羅鬼・・・(おんもらき)黒い鶴のような姿の妖怪。これが、今回のストーリーのモチーフに なっている妖怪です。 舞台は、周囲から「鳥の城」と呼ばれている、鳥の剥…

「無銭優雅」 山田詠美

山田詠美の4年ぶりの書き下ろし長編です。 新聞広告には、「恋愛小説の金字塔、ここに誕生!!」なんて、紹介されてましたが、私が思うに、 この小説、そんな大それた感じではないです。 それより、普通の人でも、ちょっと背伸びすれば届くかもと、勘違いさ…

「コスプレ幽霊 紅蓮女」 上甲宣之

本屋でタイトルの奇抜さが、目を引き衝動買いしてしまいました。 あらすじをざっと紹介すると・・・ 主人公は、頭はいいのに陰気な性格から、友人も恋人もいない孤独な三十路の小学校の女教師。 そんな彼女の生きがいは、「紅蓮女(ぐれんおんな)」と呼ばれ…